昨年末に、少しだけ私の上海生活『お土産話』をさせて頂きましたが、本日は、上海の『住まい』について、また少し。
私が暮らしていたのは、上海の古北というところで、いわゆる『日本人街』。
日本人赴任者が多く暮らすエリアです。
(と、言っても、周りにいる多くは中国の方々。日本語は通じません。苦笑)
ここは、中国で言えば日本の『六本木ヒルズ』とでも言いますか、中国の一般的な方々からすれば高級住宅街。
ここから離れれば、いくらでも安いマンションはありますが、治安、水道などの衛生面、利便性などから、幼い子供をもつ日本人の家族はやはりローカルエリアに住まいを持つのは、様々な面でハードルが高すぎます。
何も情報のないまま住まい探しに行き、当時2歳の娘がいたので、日本人が運営する幼稚園に通わせる為にも、やはりこのエリアから離れることは考えられませんでした。
(後に、情報が入手できれば、もう少し検討の余地があったということに気づきましたが、時すでに遅しです。)
上海の住宅は、ほぼ高層マンション。
オーナーさんは、マンションの枠(?)を購入し、それぞれが内装を仕上げるそうで、内覧した物件は、同じ敷地内のマンションの部屋でも、かなり違う間取りや雰囲気になっています。
しかも、賃貸マンションは家具付き。
オーナーさんの趣味趣向がかなり強いものとなっています。
日本人向けに、と内装を手掛けたのでしょうか?
シャワールーム大きな樽が設置してあり、湯舟代わりになっていたり、ちょっと『日本の生活』を勘違いしていたお部屋もありましたね。(笑)
内覧時には、なぜかオーナーさんや、まだ借主が住んでいる場合もあり、皆さんアピールが強いので、なかなか面白いです。
(ゆっくり見れませんが…苦笑)
洗濯は一日に何回も回さないとならなかったり、途中で止めることが出来ないので、何かちょっと忘れると洗えなかったりで、面倒な洗濯機ですが、他に設置場所もないので、がんばるしかないんです。
しかも、水道水に難ありなので、白い洗濯物はだんだんと白ではなくなっていきます…
(洗濯用の水道にも浄水器をつけているお宅もありますが)
(ちなみに、例の『PM2.5』がひどい日は、前のマンションが霞んで見えなくなるくらいでした…涙)
こんな風に、敷地内の広場は、緑がいっぱいで、その植物たちは、現地のおじさんとおばさんが2人でいつも綺麗に手入れされていました。
ここは、本当に有難かったですね。
なんせ、敷地から出ると、荒い運転の車に常に気を使う必要があり、子供が遊べる環境ではありませんから。
慣れてきてからでしたが、他のマンションの敷地に“しれっ”と入って、各敷地内の公園で遊ばせて貰ったりしていました。
入り口には必ず“守衛さん”たちがいるので、何食わぬ顔が必須です。(笑)
まあ、遊具がある公園は少ないので、お友達がいないと、特に遊べなかったりもします…笑
でも、こうやって後になって振り返ると、こんな環境は、日本にはないので、子供には、いい経験だったなぁ、と思えます。
しかも、子供は強いです。
言葉が通じなくても果敢に日本語で向かっていきますから。(笑)
こんな、高層マンションだらけの上海。
でも、耐震強度はほぼないそうです。
そう。
地震が来ない、(だろう)から。
うちのマンションも、見た目は立派でしたが、基礎部分のコンクリがはがれ、穴が開いた所に子猫が住み着いていたりしました。(笑)
しかも、幼稚園に入園する際には、日常生活に於ける注意事項が掲載された冊子が配られ、
ベランダの手摺にはつかまらない。(転落の恐れがあるから)
ガラス面に寄りかからない。(外れる恐れがあるから)
落下物に注意。
などなど、日本では到底気にも掛けないようなことのオンパレード!
これらの高層ビルが、どうやって造られているかというと…
これが、足場です。(笑)
ある意味、芸術的とも思えるくらいです。
あちらこちらで、この様な竹の足場でどんどんビルが建てられていました。
所変われば、いろいろ違う。
いいところ、悪いところが良く見えてきます。
話せばもっといろいろありますが、本日はこの辺にて失礼します。
相模原市・藤沢市の住宅リノベーション&ガーデンのトータルコーディネイトでお客様の生き生きとした暮らしを叶える相陽建設『IeNiwa工房広報たより』でした。