先日の友人宅の暮らしをもう少し何回かご紹介しようと思います。
この棚は、リビング脇に小さく作られた和の空間に置かれているもの。
季節に合わせた植物や焼き物などを、素敵に飾ってあります。
ここは、旦那様スペースだそうです。(笑)
自分の好きに手掛けられるスペースって、実は大事ですよね。
そして、この棚。
素敵なストーリーがありました。
彼のおじい様より受け継がれてきたものだそうですが、どうしても庭の柿の木を切らなくてはならなくなった時に、その柿の木をこの棚に生まれ変わらせたのだそうです。
そんなお話を聞いたら、ますますこの空間が温かく感じました。
その発想と、実際に手間と費用を掛けてまで、大切にする気持ち。
そして、それが受け継がれて今、私の目の前にあること。
これも“暮らし方”“生き方”だなぁ、としみじみ感じました。
それから…
このお宅は、実は亡くなられたお母さまのお住まいをリノベーションしたお部屋。
友人二人の工夫が沢山あります。
天井を高くしたリビングはとても開放感がありますし、私がうなったのは、このキッチン。
対面式のキッチンは既存のものらしいのですが、私が目を付けたのはその背面の収納。
元々は、左側白い部分程度の収納スペースがあり、右側に収まっている食器棚が設置してあったそうです。
その収納スペースをなくし、食器棚をも収納してしまう大きな引き戸の空間を作っただけ。
その中に、IKEAの収納パーツを組み合わせて自作し、お母さまが残された沢山の素敵な食器と、
友人たちの食器が、奥に仕舞われることなく、きっちりといつでも使えるように並んでいます。
ちょっとした隙間にも、ちょっとした手を加えて、無駄のない機能的なキッチン収納になっているのです。
これぞ、『リノベーション』。
大切なものはきちんと残し、そこで暮らす人のライフスタイルに合わせて家を育てていく。
私は、リノベーションって、そういう事だと思っています。
自分の心地よい空間、好きと感じるものを、思い出してみませんか?
相模原市・藤沢市の住宅リノベーション&ガーデンのトータルコーディネイトでお客様の生き生きとした暮らしを叶える相陽建設『IeNiwa工房広報たより』でした。