『IENIWA BAR』後編は、諸事情により、もう少々お待ちください…苦笑
その間に…
今が見ごろの、梅雨と言ったらこの花!
『アジサイ』のお話をお送りします!
アジサイには「ガクアジサイ」と「ホンアジサイ(西洋アジサイ)」2つのタイプがあります。
ガクアジサイは、真中に円形にぶつぶつした小さな花が集まっていて、その周りに花びらのある大き目の花がちらほら1重ぐらい取り巻いていて咲いています。
この、中心のつぶつぶの小花が、良く見るととても綺麗で美味しそうなお菓子みたい…と、私はしげしげと眺める事が多いのですが…
ご存知でしたか?
実は、ガクアジサイは周囲の大きな花が「装飾花」で、中央のこの小さなつぶつぶが「真の花」なのです!
周囲の花びらのように見えるのは大きくなった「がく」なんですよ。
もう一つは花が「手まり」のように集まった「ホンアジサイ(西洋アジサイ)」。
実は、アジサイは日本が原産地。
ガクアジサイが元もとの花です。
しかし万葉の時代には、1000年以上あまり人気がなかったと言われています。
青い花色のせいか、江戸時代には「ユウレイバナ」と呼ばれてまったく見向きもされなかったようです。
アジサイは日本から中国にわたり、シルクロードを伝わってヨーロッパへと伝わっていきました。
イギリスなどで東洋の花として人気が上がり、更に品種改良が進んで、現在西洋アジサイとして人気の高い「ハイドランジア」となりました。
そして、大正時代には、日本に逆輸入され始めたのだそうです。
日本であじさいの人気がでてきたのは、戦後に北鎌倉の「明月院」の庭に植えられたのが始まりだとか。
花色は青、桃、白などあり、今はこちらの方が普通のアジサイなってしまっています。
こちらは、西洋アジザイのアナベルという品種です。
通常のアジサイが7月中の剪定をしないと翌年の花芽まで切り落とすことになるのに対して、アナベルの花芽は4月以降に作られるので、剪定を8月までにする必要がありませんので、花を長く楽しめます。
育てやすく、初心者向けと言われています。
アジサイは、酸性の土だと青、アルカリだと赤になると言われていますね。
ガクアジサイや、ヤマアジサイなら露骨に影響が出ますが、西洋アジサイでは、さほど変化はないのだとか。
本当に、植物って神秘的です。
小学生の頃に、理科の“リトマス試験紙”の実験の際に、このアジサイの花の話が出てきて、印象的だったのを今でも覚えています。(笑)
更に、驚くことに、アジサイの葉には毒(青酸の元)があり、カタツムリにとっても有毒なので、カタツムリも食さないとか。
(花は食べることがあるそうです。)
子供の頃からのイメージは、大きく違ったようですが、美しいだけではないところにも、神秘性を感じますね。
雨が似合う花、アジサイ。
梅雨の時期の“じめじめ”を、“しっとりとした風情”と思い直して、美しいアジサイと雨の競演を楽しんでみてはいかがでしょうか?
相模原市・藤沢市の住宅リノベーション&ガーデンのトータルコーディネイトで『わくわくする自分がいる暮らし』を叶える相陽建設『IeNiwa工房広報たより』でした。