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リフォーム・リノベーション相陽建設 IeNiwa工房

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IeNiwaStyle 広報ブログ

2025.04.20

「IeNiwa季節めくり」Vol.2/No.8 卯月/4月《穀雨》

やっと、あったかいと感じる日が続くようになり、新緑が目に優しく、草花も次々と春の顔を見せてくれるようになりましたね。

 

季節は『穀雨』へと巡りました。

 
《二十四節気》のひとつ穀雨(こくう)は春の節気、立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、の最後の節気です。
 
 
 
 

穀雨(こくう)とは、たくさんの穀物(米、麦、粟(あわ)、稗(ひえ)、黍(きび)、豆などの類)に、たっぷりと水分と栄養がため込まれ、元気に育つよう、天からの贈り物でもある恵みの雨が、しっとりと降り注いでいる頃のことです。

 

 
 
 
この時期に降る雨は、作物にとって恵の雨です。

それだけに、雨の名が多くあります。

 

百穀を潤し芽を出させる恵の雨「百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)」「百の雨」

穀物を育む雨「瑞雨(ずいう)」

草木を潤す雨「甘雨(かんう)」

春の長雨「春霖(しゅんりん)」

開花を促す「催花雨(さいかう)」

菜の花が咲くころに降る「菜種梅雨(なたねづゆ)」 などなど。

 

この時季に、特に雨が多いというわけではありませんが、穀雨以降、降雨量が多くなり始めます。
種まきなどを始めるのに適した時期なので、農作業の目安にされています。
 

 

「清明になると雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」
 

という言葉があるように、南の地方ではトンボが飛び始め、冬服や暖房器具とも完全に別れる季節です。

 

変わりやすい春の天気もこの頃から安定し、次第に日差しも強まりはじめます。

 

穀雨は、春の最後の二十四節気。

季節は既に晩春となり、徐々に夏へと移り変わっていきます。
 
 

穀雨を目安に衣替えをしてみてはいかがでしょうか。

 
 
 
 
 
【IeNiwa時間~ローズマリーを愉しもう~】
 
 
一年中、緑を絶やさない常緑性の植物は、お庭にあるといろいろとありがたい存在ですね。
中でも、ローズマリーはとても丈夫で虫もつきにくく、手間もかからない上、いろんな楽しみ方があります。
 
一度植えたら、庭を美しく彩り、そのすがすがしい香りの葉を惜しみなく分けてくれます。
 
まっすぐに育つ立性、地面を這うように生長する匍匐性(ほふくせい)、その中間の半匍匐性があります。
 
 
 
 
ローズマリーは香りがよいだけでなく、抗菌作用、抗酸化作用が高く「若返りのハーブ」と呼ばれ、ハーブティーや料理にはもちろん、消臭剤・入浴剤・チンキ剤など、さまざまな活用法があります。
 
生花でもドライでもどちらでも使用できるので、保存がきくのもいいですね。
 
 
 
 
 
 
 
↑塩コショウで下味をつけた肉や魚を、ローズマリーや他のハーブと一緒に一晩寝かせて焼くだけで、風味豊かな簡単メニューの出来上がり!
 
 
 
 
 
 
 
 
 

↑乱切りにしたジャガイモとつぶしたにんにく、塩、ブラックペッパー、みじん切りにしたローズマリー、オリーブオイルを混ぜて200度に熱したオーブンで20~30分焼くだけのローズマリーポテト。

 

ほくほくとしたジャガイモに、ローズマリーの香りとぴりっと効いたブラックペッパーが絶妙な味わいです。

 
 
 
↑フォカッチャやクッキーに混ぜると色みや香りのポイントに。
やみつきになる大人の味わいになります。
 
 
 
↑チーズやドライトマトなどと一緒にオイルに漬け込んでも。
この漬け込んだオイルも調理に使用できます。
 
 
 
↑ローズマリーが育ちすぎて使いきれないという場合は、剪定をしたローズマリーを束ねてスワッグにして、玄関や部屋に飾るのもおすすめです。
 
 
 
↑リース型にまとめてディスプレイするのもいいですね。
 
 
 
↑季節ごとに他のハーブと一緒にサシェにして、引き出しに入れたりハンガーに付ければ、香りを楽しむと同時に浄化もできて一石二鳥。
 
 
 
 
 
 
植物が持つ有効成分をアルコールで抽出したエキスであるチンキ(ティンクチャー)を作って活用してみませんか。
ハーブチンキは飲み物に数滴垂らしたり、うがい薬として使ったり、虫刺されに塗ったりすることができます。
 
ローズマリーには、殺菌作用や抗炎症作用、鎮痛・鎮静作用があるとされる「シネオール」などの成分が含まれています。
 
そのため、ダニやノミ、蚊などの防虫効果が期待できるのだそうですよ。
 
 
 
【虫よけスプレー(エアフレッシュナー)のつくり方】
 
 
<材料>
 
・ホワイトリカー(アルコール濃度30~40度) 100cc
・水 200cc
・ハーブ類 30~40g
(ローズマリー、ミント、タイム、レモンバーム、レモングラス、ラベンダー、ゼラニウム柑橘類の皮など、1種類でも混ぜても可、フレッシュでもドライでも可)
 
・清潔なびん 約500㏄
・コーヒーフィルター
 
※アルコールが苦手な方は、アルコール濃度を薄めに調節するか、水だけでつくります。
その場合は、冷蔵庫で保管をして早めに使い切るようにしましょう。
 
※チンキ(ティンクチャー)の場合は、水を入れずに、びんに入れたハーブが浸る量のホワイトリカーを入れます。
(この場合は冷暗所で1年ほど保存が可能。ただし、カビや浮遊物が確認された場合は使用を控えてください)
 
 
 
<つくり方>
 
①びんにハーブとホワイトリカーを入れ、ハーブにアルコールが染み込むように揺らします。
(フレッシュの場合はよく乾かしてから入れます)
 
②①に水を加えてさらに揺らします。
 
③1週間毎日揺らして冷暗所に保存し、その後3週間ほどおいてから、コーヒーフィルターでこします。
 
 
 
 
 
 
※肌に少量をつけてテストをして、問題がなければスプレー容器に移し替えて使用します。
 
服などにつくと、しみになりますので、ご注意ください。
 
 
 
 
 
 
 
 

穀雨の《七十二候》

 

・初候:葭始生(あしはじめてしょうず) 4月20日〜4月24日頃

・次候:霜止出苗(しもやみてなえいずる)4月25日〜4月29日頃

・末候:牡丹華(ぼたんはなさく)   4月30日〜5月4日頃

 
 
 
 
 
 

《葭始生(あしはじめてしょうず)》

 
 
 
水辺の葭が芽吹き始め、山の植物、野の植物が緑一色に輝き始める頃です。
 
 
だんだんと暖かくなり、野山だけでなく、水辺の葭 (あし) も芽を吹きはじめる季節。
 

葭の新芽は、水面から角のようなとがった芽が出てくるので「葦牙(あしかび)」、「葦角(あしづの)」、「葦の錐(きり)」などと呼ばれます。

 

葭は夏に背を伸ばし、秋に黄金色の穂をなびかせます。

 
 

春になって空気が緩み始めると、「春眠暁を覚えず」という言葉を思い出しませんか?

 
 

「春めいて朝が温かくなり、気持ちがよくてつい寝坊してしまう」といったニュアンスで使われがちですが、実は違うのだそうです。

 

「夜明けが早くなって、いつの間にか朝が訪れるなんて、つくづく春だなぁ」という意味なのだそう。

 

朝の訪れが早まってくる春という、季節を感じる言葉だったのですね。

 
 
 
 
 
 

《霜止出苗(しもやみてなえいずる)》

 
 
 
暖かくなるとともに、霜が降りなくなり、苗が健やかに育つ頃です。

種籾(たねもみ)が芽吹き、すくすく青々と伸びていきます。

 
 

霜は、農業に対する影響が大きく、特に茶葉にとっては大敵です。

稲の種は直接本田へはまかず、20センチほどに生長してから移し植えます。

 

こうする方が水害を避けるのにも、よい苗を育てるにも都合がいいからだそうです。

 

その苗を育てる小規模な田んぼを「苗代(なわしろ)」といいます。

 
 

田植えの準備が始まり、活気にあふれている農家の様子が連想できる季節ですね。

 
 
 
 
 
 
 

《牡丹華(ぼたんはなさく)》

 
 
 
百花の王である牡丹が開花し始める頃です。
 
 

牡丹は、晩春から初夏にかけて直径10~20cmの豊麗な花をつけ、色も紅・淡紅・白・紫など様々です。

 

春から夏へと移りゆく季節の橋渡しをするように咲き始めます。

 

 

そして立春から数えて88日目、穀雨が終わるこの頃に八十八夜を迎えます。

 

八十八夜(はちじゅうはちや)とは季節の移りかわりの目安となる雑節(ざっせつ)のひとつです。

「夏も近づく八十八夜……」という『茶摘み』の歌詞の通り、この頃から霜が降りなくなり、気候が暖かく穏やかになるので、稲の種まきや茶摘みの目安とされてきました。

 

また、「八十八」を組み合わせると「米」という字になることや、「八十八」は末広がりで縁起がよいため、豊作祈願の行事や夏の準備を始める吉日ともされているそうです。

 

この頃にふいに冷え込む夜があり、霜が降ると農作物に多大な影響があるので、くれぐれも油断はしないようにと、この霜を「八十八夜の別れ霜」と呼んでいるそうです。