ここから、最低気温がマイナスになるような日が続くようですね。
季節は「大寒」へと巡りました。
《二十四節気》のひとつ小寒(しょうかん)は冬の節気、立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒の5番目の節気となります。
寒さがさらに厳しくなり、1年中で最も寒い時季ですが、これからは、日が次第に長くなり、少しずつ暖かくなっていきます。
たとえ寒さが厳しい日にも、太陽の光は次の季節に向かって強さを増していくのです。
季節は滞ることなく巡ってゆくのですね。
【IeNiwa時間~家庭菜園のある暮らし~】
■冬こそ始める「おうち菜園」!~凍える季節に収穫を楽しむ水耕栽培の秘訣~
暦の上で最も寒い時期である「大寒」を迎え、屋外の庭や畑での作業はなかなか手が伸びませんね。
しかし、この時期だからこそ「この季節でも、手軽にグリーンを楽しむ方法」として、室内水耕栽培をご紹介します。

忙しい毎日の中でも、ふとした瞬間に成長が見られる小さなグリーンは、心に安らぎを与えてくれます。
特にキッチンやリビングの窓辺にハーブやミニ野菜がある暮らしは、彩り豊かで、食卓も楽しくなりますよ。

〈「土いじりなし」が嬉しい!水耕栽培の魅力と手軽に始めるための準備リスト〉
■メリット■
土を使わない: 汚れず衛生的で、室内でも安心。害虫の心配も少ない。
手軽な管理: 水やり(液肥の補充)だけでOK。
生育が早い: 栄養を吸収しやすく、土耕栽培より早く収穫できるものが多い。
省スペース: 空き瓶や100円ショップの容器でも始められる。
■準備リスト■
容器: 透明、不透明どちらでも(ペットボトル、ガラス瓶、タッパーなど)
培地: ウレタン(スポンジ)、ハイドロボール、バーミキュライトなど
液体肥料: 水耕栽培用の専用液肥(ハイポニカ液肥などが有名)※スプラウトは不要
種または苗: 好みのハーブや野菜
その他(あると便利なもの): 栽培キット、LEDライト(日当たりが悪い場合)

〈まずはここから!室内水耕栽培向きのハーブ&ミニ野菜3選〉
バジル、ミント
暖房の効いた室内なら元気に育ちます。

バジル

ミント
豆苗、かいわれ大根(スプラウト:新芽という意味 発芽野菜のこと)
数日で収穫できるため、最も寒さの影響を受けにくい超初心者向け。

豆苗

かいわれ大根
リーフレタス、サラダ菜
日照と温度を確保できれば、冬でも継続して収穫可能。

リーフレタス

サラダ菜
〈失敗しないためのワンポイントアドバイス~冬場の低温・日照不足を克服!水耕栽培成功の秘訣~〉
1.置き場所は「夜間の冷気」に注意!
昼間は日当たりの良い窓辺がベストですが、夜間は窓際から2~3m離すか、厚手のカーテンを閉めて、外の冷気で温度が下がりすぎないよう注意しましょう。
2.日照不足は「光の工夫」でカバー!
冬は日照時間が短い分、レタスやハーブなどの葉物野菜は徒長(とちょう:ひょろひょろ伸びる)しやすいです。
可能であれば、安価な植物育成用LEDライトを併用することで、生育が安定します。
3.液肥は「少し控えめ」に、水の交換は忘れずに!
冬場は植物の生育が緩慢になるため、根の吸収力も落ちます。
根全体が水に浸かるのではなく、根の半分程度が浸る水量にすることで、根腐れを防ぎ、元気に育ちます。
水の交換(液肥の補充)は1週間に1回を目安に行いましょう。(スプラウトは1日2回の水交換)
〈早速やってみましょう!ブロッコリースプラウトの水耕栽培方法〉

スプラウトとは、野菜や豆類などの種子が発芽した状態のもので、その新芽の部分を食べます。
そのため、本葉が出る前の双葉の状態を収穫します。
植物の新芽には、生育していくために必要な栄養素がたくさん含まれています。
そのため、栄養豊富なことから「天然のサプリメント」とも呼ばれることもあるのです。
■用意するもの■
・ブロッコリースプラウト栽培用種子(ブロッコリーの種と間違えないようにしましょう)
※発芽を促進するための薬剤処理がされていない種子を使うほうがよりよいため、袋の裏面などで、薬剤処理の有無を確認。
・容器 底が平面でやや深めのもの
※栽培を始める前に、容器や栽培キットを煮沸消毒し、常に清潔に保つことが大切。
容器内でカビの発生や水の腐敗を防ぐためにも、高温多湿な環境での栽培は避ける。
・キッチンペーパー
・箱や新聞紙、アルミホイル
・霧吹き
■種まき■
種子を、まく前に2時間程水に浸けておきます。
容器の底に合わせて折りたたんだキッチンペーパーを敷き、水に浸けた種子を重ならないように並べます。
種子が浸るくらいまで水を注ぎます。
(種子が完全に水に沈むと、呼吸できずに腐ってしまうため、水を入れすぎないよう注意。)

■育てる■
種子に直接光があたらない暗所に置きましょう。
種子に光があたる所に置く場合は、箱や新聞紙、アルミホイルで遮光します。
種子に直接手でふれると雑菌が付着するため、さわらないようにしましょう。
※種子や容器の中のキッチンペーパーなどに雑菌が付着すると、カビが繁殖するおそれがあります。
種子が水を吸って膨らんできます。
そのまま、光があたらないように気をつけながら、種子の表面が乾かないように霧吹きで水を与えます。
水は、1日2回の頻度で交換しましょう。
数日で発芽します。
発芽しても引き続き暗所のまま、種子の表面が乾燥しないように霧吹きで水を吹きかけてください。

根がどんどん生長していきます。
この時期になるとカビが発生したり水が腐ったりしやすくなるため、こまめに水の交換をします。
容器の水を交換する時に、水が溜まる部分をしっかり洗い、雑菌を残さないようにしましょう。
引き続き暗所に置き、霧吹きで水をやりながら育てます。

1週間ほど経過すると、根も茎も大きく生長します。
茎が5~10cm程度に育ったら食べ頃です。
収穫してそのままでも食べられますが、1~2日程日光にあてて緑化させると栄養価が高まり、見た目もきれいになります。
緑化させるときは直射日光を避けて、レースのカーテン越しなど半日陰で光をあてましょう。
■収穫■
種まきから7~10日程度を目安に収穫できますが、寒い時期に栽培した場合は、栽培する場所の気温によっては、収穫できるまでに2週間程度かかることもあります。
茎が10cm程度になって、葉もしっかりと緑化できてから収穫するとよいでしょう。
収穫する際は、ハサミで切らずに上に引き抜きます。
茎の途中で切ると、切り口から栄養素が水に流れ出してしまいます。
引き抜いたブロッコリースプラウトは、水洗いして豆がらを落としていただきましょう。
再び芽を出す野菜ではないため、収穫は一度だけです。
根の部分にも栄養が豊富に含まれるので、無駄なく収穫して調理に活かしましょう。

■調理■
調理する時は、水できれいに洗い流してから使います。
家庭で栽培したスプラウトは、しっかりと衛生管理された工場などで育てられた物とは異なりますので、生食よりも加熱調理をおすすめします。


厳しい寒さが続く季節でも、リビングやキッチンに小さなグリーンがあるだけで、心も食卓も温まります。
日々生長をする植物を観察しながら育てる時間もまた、温かい気持ちになるのではないでしょうか。
「食べる楽しみ」と「育てる喜び」をくれる水耕栽培は、まさに暮らしを豊かにするエッセンスです。
今回ご紹介したポイントを押さえれば、水耕栽培は冬でも十分に楽しめます。
IeNiwa工房のデザインする住まいや庭は、日々の暮らしに豊かさや癒やしを添える「器」のようなもの。
この冬は、水耕栽培で「生命の温もり」を暮らしに取り入れてみませんか。
大寒の《七十二候》
初候:款冬華(ふきのはなさく) 1月20日〜1月24日頃
次候:水沢腹堅(さわみずこおりつめる) 1月25日〜1月29日頃
末候:鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく) 1月30日〜2月3日頃





















