前回お伝えした『編み物』について、本日は具体的な効果をご紹介します。
私自身、“ちょこっと時間”に編み物をすることに、楽しさを感じるのは勿論、
“最近、余裕がない”
“ストレスを感じることがある”
“自分をリセットしたい”
と思った時にこの編み物時間がすっきりさせてくれるのを体感しています。
何気なく“体感”していたことでしたが、調べてみると、実はちゃんとした理由と効果があるようなのです。
手を止めずにもくもくと同じ動きを繰り返す行為は、ストレス解消以上に、鬱や不安、PTSD(心的外傷後ストレス障害)をも軽減する効果があるのだとか。
なぜなら、編み物、刺繍、縫い物など、反復動作を伴う作業に従事すると、天然の抗うつ剤、セロトニンが分泌されるのだそうです!
セロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある伝達物質で、セロトニンが不足すると精神のバランスが崩れて、暴力的(キレる)になったり、うつ病を発症すると言われています。
身体の中で変化が起きていて、気分に表れていたんですね。
また、物を作り、それを人に認めてもらうことで「自己効力感」(「こういうことであれば、自分はここまでできるのではないか」という期待感や自信)が改善され、失望状態にあった人がそれを乗り越え、新しいことに挑戦するきっかけができることもあると言います。
私も、娘が小さい頃は、小さな模様編みを編んでいました。
これは、1時間もしないうちに完成できるという達成感を味わえるからです。
そして、その出来上がった模様編みを組み合わせて作ったのが、前回の『初代娘お出かけバッグ』です。
娘がバッグを提げていると、知らない方からも結構声を掛けて頂きました。
そのうち、私が喜んでいる様子を察したのか、声を掛けて下さった方に娘の方から
“ママがつくったの!”
と答えるようになってしまいましたが…(笑)
でも、そんな会話も状況も、私に幸福感を与えてくれたのは確かです。
神経心理学者によると、人間の脳は1度に一定量の情報しか処理できず、編み物など、1つの動きに従事していると、
ほかのことを感じるだけの注意力が残っていないため、その活動以外のところにいた自分が“一時停止”状態になるのだそうです。
不安や心配を抱えている自分を“一時停止”できるという効果があるから、私の“気分リフレッシュ・リセット”になっていたんですね。
納得です。
編み針や縫い針を使う作業によって脳細胞を刺激して、目と手の動きをうまく連携させることで、運動技能も維持されます。
ある研究によると、編み物等の手芸を趣味とする高齢者は記憶障害を患うリスクが30~50%低下するのだそうです。
私も、続けてリスク回避?!
手をもくもくと動かす手芸には、それ以外にも精神的なメリットがあるといいます。
それは、同じ趣味を持つ人たちと出会えることが出来ることだそうです。
近年では、ホームページやブログなどで発表することもできます。
勿論、展示イベントや教室に行くことで、人と人の交流が生まれるというわけです。
カルチャースクールや編み物カフェのような同じ趣味の人同士が集う場所も多くあります。
私の一番の理想は、自分の家に同じ時間を楽しめる友人を招いて、庭でコーヒーでも飲みながら、編み物をすることです。(笑)
こんな空間があったら、実現できそうです。
そのような場所でコミュニケーションを取り、楽しく上達する方法もありますので、年度末から新年度へと移る何かと慌ただしこの時期、
隙間の時間を見つけて、自分の好きな「もくもく作業」をしてみてはいかがでしょうか。
編み物のほかにも、キルト作り等の縫い物全般、スケッチ、ケーキのデコレーションといった作業も同様の効果が期待できるらしいので、『自分の好きな時間』を見つけられる可能性は広がりますね。
相模原市・藤沢市の住宅リノベーション&ガーデンのトータルコーディネイトで『わくわくする自分がいる暮らし』を叶える相陽建設『IeNiwa工房広報たより』でした。